法の精神-モンテスキュー
2018年07月6日
目次
法の精神の読書感想文
こんにちは!ウェブエンジニアのジワタネホです!
今日はモンテスキューの法の精神を読んだのでその感想をば。
もちろん日本語訳版ですww
あくまでも個人的な感想なので悪しからず。
まあ法の精神を読もうか迷うような人はいないかもしれないですが、何かの参考になれば!!
そもそも何故法の精神を読むの??
現職になってからというもの会社経営時代よりも読書量が減ったなと感じるんです。
で、基本的には、電車の中の移動時間が私の読書タイムなわけです。
少なww
とはいえ、やるべきことはいくらでもあるわけで優先度を考えるとどうしてもインプットの時間が少なくなりがちですと。
これは世のビジネスマンみんなそうなんじゃないかな。
で、読書に関しては基本的に年間で読める本の量に上限があると。
当然読書に限りませんがね。
読書の時間に上限がある以上のその時間あたりの質を高める必要があるわけで、良書を選ぶ必要が生まれるわけです。
で時代が変わっても読まれている本のほうが良書な可能性が高いわけですよね。
ということで古典系は選びやすいわけです。
あとは元々法の精神に関しては教科書に書いてあることと実際に書いてあることに乖離があるよというのは知っていたのでこの機会に読むことにしました。
大雑把な概要
上述の通り、みなさんが知っている内容ではないと思いますwww
法律の本というよりは、ガバナンスの本と捉えていただいて問題ないかと。
三権分立はほとんど触れませんwww
国家を統治していく上で必要となる法とはなんなのか。
この問いに対しての考察が書いてある本です。
もう少し掘り下げると、
そもそも法とは事物の本性に由来する必然的関係のことであるとしています。
日本でいう法律というよりは、法則に近い考えです。
つまり社会のあり方によって当然変わるものなわけです。
本の中では、その社会のあり方を、君主制、共和制、専制と3つに分けて考察しています。
ちなみに日本はこの中では共和制にあたると思いますがここで書かれていることと現状の日本を比べるとすごく図星をつかれた感になりますwww
さらにちなむと、モンテスキューは、共和制をあまり支持していないように書かれています。時代的な背景もあるかとは思いますが、モンテスキューは君主制を推していたようです。
個人的な感想
まあとにかく教科書に書いてあることとは違うという印象が強いです。
三権分立の意味も違いますwww
モンテスキューはあくまで法律は、体制や風土や歴史などによって適しているものが変わるとしています。
その上で三権分立などを例として出しているに過ぎません。
なので教科書に書かれているような、三権分立が大事的ことは言っていません。
むしろ日本の場合は三権分立は事実上はできてないし、できたとしても国家が正しく保たれるわけではないわけですwww
もちろん個人的には日本が必ずしも残念な体制だとは思っていません。
他の国と比べると日本に生まれてよかったと思うことも多いです。
ただし、日本の民主制や課題に対しての解決がうまく機能しているかと問われると疑問に思えることは多々あるわけです。
まあそういう部分も共和制の課題としてモンテスキューは考察しているわけです。
何百年も前の人間がここまで考察できるのはすごいことだなあと素直に思いました。
どう活かすか
ガバナンスという観点でいうと、いかに人間を理解し、背景を理解し、ロジカルに考えるかが重要だなあとつくづく思わされました。
とくにこれから会社を設立するにあたっていかに組織をよいものにしていくか考える上でも大切になってくると考えています。
自由とは法があってのものである。
つまり、社内でもルールがあっての自由な社風という構図を作っていくのは大事だなあと。
もちろんそのルールもガバナンスをするためのルールではなく自然発生的に必要に迫られた最低限のルールということになります。
そのルールを見極めるのはやはり始めの段階では経営者であると思いました。
ルールが大事というとルールを作ることに目が行きがちですが、ルールを変えたりやめたりすることも重要だと改めて思いました。
ルールは必ず陳腐化したり形骸化したりするという前提で、良いサイクルでルールが変わるようにしたいなと思いました。
そういえば、日本の法律なんかも新しく作ったり改善したりする案はメディアから聞くけど、この法律やめようぜ的なものって聞かないなー。どうなんだろう。
最後に
ほんじつ久々の読書感想文でした。
まあメンバー数人のスタートアップなんかだと、あまり仕組み作りな感じではないですが、組織として機能し始めた会社のリーダーなんかは一見の価値ありな本だと思います。
ぜひおすすめです。